バセドウ病|【公式】せたがや仙川クリニック|調布市 京王線仙川駅の糖尿病内科・甲状腺内科・内科・アレルギー科

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バセドウ病

バセドウ病|【公式】せたがや仙川クリニック|調布市 京王線仙川駅の糖尿病内科・甲状腺内科・内科・アレルギー科

バセドウ病とは

バセドウ病(Basedow病)は、甲状腺ホルモンが過剰に分泌されることで全身の代謝が活発になり、さまざまな症状を引き起こす自己免疫疾患の一種です。特に20〜40代の女性に多く見られますが、男性にも発症することがあります。

甲状腺は、のどぼとけのすぐ下に位置する小さな臓器で、体のエネルギー代謝を調節する重要なホルモンを分泌しています。バセドウ病では、自己免疫の異常により甲状腺が刺激され、必要以上にホルモンを分泌してしまうため、動悸や発汗、体重減少などの症状が現れます。

バセドウ病の症状

バセドウ病の主な症状は、以下のように多岐にわたります。

1.代謝の亢進による症状

  • 動悸・頻脈:
    安静時でも心拍数が多く、動悸を感じやすい。
  • 発汗異常:
    暑がりになり、少しの運動や室温の変化でも汗をかきやすくなる。
  • 体重減少:
    食欲が増しても、エネルギー消費が高まるため体重が減る。

2.精神・神経症状

  • イライラ・不安:
    情緒が不安定になり、些細なことでストレスを感じやすい。
  • 集中力の低下:
    仕事や勉強に集中できなくなることがある。

3.眼症状(甲状腺眼症)

  • 眼球突出:
    目が飛び出したように見えたり、まぶたが腫れることがある。
  • 目の乾燥や違和感:
    ドライアイや光に敏感になることがある。

4.その他の症状

  • 手の震え(振戦):
    細かい作業がしにくくなる。
  • 筋力の低下:
    階段を上るのがつらくなることがある。。
  • 月経異常:
    女性の場合、生理が不規則になることがある。

バセドウ病の原因

バセドウ病の主な原因は、自己免疫異常です。免疫システムが誤って甲状腺を刺激する抗体(TSHレセプター抗体:TRAb)を作り出し、甲状腺ホルモンの過剰分泌を引き起こします。発症の要因として、遺伝的要素やストレス、感染症などが関係していると考えられています。

バセドウ病の診断

バセドウ病の診断には、以下の検査が行われます。

血液検査

  • 甲状腺ホルモン(FT3、FT4)
    基準値を超えているかを確認。
  • 甲状腺刺激ホルモン(TSH)
    通常、バセドウ病では低下。
  • TSHレセプター抗体(TRAb)
    バセドウ病の特徴的な抗体の有無を確認。

画像検査

  • 超音波検査
    甲状腺の腫れや血流の異常を確認。
  • シンチグラフィ
    甲状腺の機能を詳細に評価するために行われることもある。。

バセドウ病の治療

バセドウ病の治療は、患者さんの状態やライフスタイルに応じて選択されます。

内服治療(抗甲状腺薬)

最も一般的な治療法で、甲状腺ホルモンの合成を抑える薬を服用します。代表的な薬剤には**メチマゾール(MMI)やプロピルチオウラシル(PTU)**があります。副作用として肝機能障害や白血球減少が起こることがあるため、定期的な血液検査が必要です。

放射性ヨウ素治療

放射性ヨウ素を服用することで、甲状腺組織を徐々に破壊し、ホルモンの分泌を抑えます。甲状腺機能が低下しすぎた場合には、甲状腺ホルモン補充療法が必要になることがあります。

手術療法

甲状腺を部分的または全摘する手術です。薬の副作用が強い場合や、再発を繰り返す場合に選択されます。手術後は、甲状腺ホルモン補充療法が必要になることが一般的です。

バセドウ病と日常生活

バセドウ病の症状は治療によって改善できますが、日常生活では以下の点に注意することが大切です。

ストレス管理

ストレスが発症や悪化の要因となることがあるため、適度な運動や趣味の時間を取り入れ、リラックスする習慣を身につけましょう。

食生活の工夫

ヨウ素を多く含む食品(昆布、海苔など)の過剰摂取は甲状腺機能に影響を与える可能性があるため、適量を心がけることが重要です。

定期的な通院

治療を継続しながら、医師の指示に従い定期的な血液検査を受けることで、甲状腺ホルモンのバランスを適切に管理できます。

バセドウ病は、適切な治療を受けることで症状をコントロールし、日常生活を快適に過ごすことができます。
動悸や体重減少、眼の異常などの症状が気になる場合は、早めに専門医を受診しましょう。

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