薬物療法について|【公式】せたがや仙川クリニック|調布市 京王線仙川駅の糖尿病内科・甲状腺内科・内科・アレルギー科

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薬物療法について

薬物療法について|【公式】せたがや仙川クリニック|調布市 京王線仙川駅の糖尿病内科・甲状腺内科・内科・アレルギー科

糖尿病の薬物療法について

糖尿病は、血液中の血糖が慢性的に高い状態が続きます。
適切な治療を行わない場合、心臓病や腎臓病、視力障害などの多くの合併症を引き起こす可能性があります。薬物療法は、血糖コントロールを維持し、合併症を防ぐための重要な手段の一つです。

糖尿病の治療と薬物療法の役割

糖尿病の基本的な治療は「食事療法」「運動療法」「薬物療法」の三本柱です。まずは食事と運動による血糖コントロールを目指しますが、これだけでは十分な効果が得られない場合に薬物療法が導入されます。
薬物療法には「経口薬(飲み薬)」と「注射薬」があり、患者様の病態やライフスタイルに合わせて最適な治療法を選択します。

経口血糖降下薬(飲み薬)の種類

1. スルホニル尿素(SU)薬

膵臓のβ細胞を刺激してインスリンの分泌を促進し、血糖値を下げます。即効性がありますが、低血糖を起こしやすいため、専門医が患者様ごとに投与量を調節します。

2. 速効型インスリン分泌促進薬(グリニド薬)

SU薬と同様にインスリン分泌を促しますが、作用時間が短く、主に食後高血糖を抑える目的で使用されます。食直前に服用しますが、低血糖のリスクもあるため専門医によるお薬の調整と注意が必要となります。

3. DPP-4阻害薬

インクレチンというホルモンの働きを強化し、食後のインスリン分泌を促進します。同時に血糖を上げるグルカゴンの分泌を抑える効果もあり、効果もマイルドな分、比較的副作用も少ないお薬となっています。

4. ビグアナイド薬(メトホルミン)

肝臓での糖の産生を抑え、筋肉や脂肪組織での糖の利用を促進することで血糖値を下げます。体重増加のリスクが少なく、インスリン抵抗性の改善効果もあります。ただし、胃腸障害などの副作用が出ることがあります。

5. チアゾリジン薬

脂肪細胞に作用してインスリンの効き目を改善し、血糖値を下げます。浮腫や体重増加といった副作用があるため、専門医による慎重な管理を推奨します。

6. α-グルコシダーゼ阻害薬

炭水化物の分解と吸収を遅らせ、食後の急激な血糖上昇を抑える薬です。食直前に服用しますが、膨満感や放屁といった消化器症状が現れることがあります。

7. SGLT2阻害薬

腎臓での糖の再吸収を抑制し、尿中に糖を排出することで血糖値を下げます。体重減少や血圧低下の効果も期待できますが、脱水や尿路感染症のリスクに注意が必要です。

8. イメグリミン

ミトコンドリアを介した作用によって血糖を下げる薬です。膵β細胞に働きかけ、血糖値が高いときにインスリン分泌を促し、同時に膵β細胞の保護作用も持ちます。さらに、肝臓や骨格筋において糖新生を抑制し、糖の取り込み能力を向上させることでインスリン抵抗性を改善します。これにより、血糖降下作用とインスリン抵抗性の改善を同時に実現します。血糖値に応じた作用を持つため、単独使用では低血糖を起こしにくい特徴があります。

注射薬の種類

1. インスリン療法

インスリンを直接補充する治療法で、1型糖尿病の患者様には必須です。また、2型糖尿病でも血糖コントロールが困難な場合にはインスリン療法が導入されます。

インスリン製剤には以下の種類があります:

  • 超速効型:
    食後の血糖上昇を抑えるために使用します。
  • 速効型:
    食事に合わせて投与されることが多いです。
  • 中間型:
    持続的に血糖値をコントロールする目的で使用します。
  • 持効型:
    24時間以上効果が持続し、基礎インスリンとして使用します。

患者様の生活スタイルや血糖パターンに応じて、最適な組み合わせを提案いたします。

2. GLP-1受容体作動薬

インクレチンの作用を模倣し、インスリン分泌を促進しつつ、血糖値を上げるグルカゴンの分泌を抑えます。食欲抑制や体重減少の効果も期待される薬剤で、主に2型糖尿病の患者様に使用されます。低血糖のリスクが低い点が特徴です。

当クリニックの薬物療法の特徴

当クリニックでは、糖尿病専門医が患者様一人ひとりの状態に合わせた最適な薬物療法を提供しています。
以下の点に特にこだわっています:

個別化治療の徹底

糖尿病専門の医師が患者様の年齢、生活習慣、併存疾患などを考慮し、最適な薬剤と投与方法を選択します。

副作用への配慮

薬物療法には副作用のリスクも伴います。当院では定期的な検査や診察を通じて副作用の早期発見と対応に努めています。

総合的なサポート

薬物療法だけでなく、食事療法・運動療法についても管理栄養士がサポートし、生活全体を改善できるようお手伝いします。

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