HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)は、糖尿病の診断や管理に使用される血液検査の指標です。HbA1cは、ヘモグロビンという赤血球内のタンパク質に糖分(グルコース)が結合した状態を測定します。 過去2~3ヶ月間の平均血糖値を示します。
血糖値が過剰に高い状態が続くと、その影響を受けヘモグロビンが糖化(糖と結合)しやすくなります。HbA1cは、この糖化の程度を測定し、患者の平均血糖コントロールを評価するために使用されます。
通常、以下のような一般的な範囲があります
HbA1cが5.6%未満 | 正常範囲 |
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HbA1cが5.6%から6.4%まで | 糖尿病前段階(前糖尿病)または高リスク群 |
HbA1cが6.5%以上 | 糖尿病が強く疑われる |
HbA1cは、糖尿病の診断や治療効果のモニタリングに使用し、血糖値コントロールの改善を目指す際にも指標となります。